図書館勤務と子供たち

秋田で学んだ石油精製の知識を身に潤滑油製造の世界で37年、定年退職後ハローワークで求職者の応対を5年経験したのち、学校図書館に勤務することになり以来20年の長きにわたって継続、こんなに長くなるとは我ながらビックリです、学校図書館での見聞をもとに蘊蓄を少し。

学校教育法(昭和22年制定)によると学校には図書館(室)を設けなければならないとされていますが、私の小中学校の頃、学校に図書館があった記憶はなく利用した記憶も零です。高校は歴史のある学校で立派な書庫と広々とした閲覧室があり良く利用しました、図書館のすばらしさを感じたのもこの頃でした。

学校図書館は文科省の「学校図書館で豊かな学びを」のスローガンのもとで整備が進められています。学校図書館の役割は、物語の読書をして心を豊かにする場所と考えられてきましたが、現在は言語活動や探究活動をおこない、思考力、判断力、表現力や情報活用能力を育成する場としての役割が大きくなってきています。

一時期「子どもの活字離れ」が言われ子どもが本を読まなくなったとのことでしたが最近はそのようなことはないと思います。これは私の私見かもしれませんが、活字離れの解消に役立っているのが児童図書(に限らないが)のコミック化ではないかと思います。日本、世界の名作、古典文学、偉人伝、歴史書勿論、理系の算数・理科あらゆる種類の図書がコミック化され児童は先を争って読んでいます。大人の中にはマンガにうつつを抜かしてと眉をひそめる人もいますが、マンガであれ何であれ活字に接することが将来の読書につながるのではと思います。

子どもたちから良くおすすめの本を教えてと聞かれることがあり、適切な対応ができるようせっせと本を読んでいます。(新明解国語辞典の一日1ページ読破も続けています読了するにはまだまだ時間が必要ですが)

最後に、灯火親しむ候に行こなわれる読書週間は知られたところですが、こどもの読書週間,子ども読書の日があるのをご存じですか?子どもが積極的に読書活動の意欲を高めるために2001年に4月23日が子ども読書の日、4月23日から5月12日までの3週間をこども読書週間と定められました。

山口部会 浅野知也(FS-35)

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